
飲食店の年末商戦で売上を上げるには、売る順番が大切です。11月上旬はパーティーとケータリング、ブラックフライデーの前にはギフトカード、12月は持ち帰りのごちそうと駆け込みのギフトカード。ここでは、そのための20の方法を、それぞれの開始日、告知チャネル、必要なビジュアルとともに紹介します。
要点まとめ:2026年のホリデーシーズンは日付が決まっています。サンクスギビングは11月26日、ハヌカは12月4日から、クリスマスイブと大晦日はどちらも木曜日です。飲食店の年末商戦で最も早く売上を上げるには、まず高単価のパーティー予約を押さえ、11月16日までにギフトカードを売り出し、すべてのビジュアルを開始の1週間前までに用意しておくことです。
飲食店の年末商戦で売上を上げる週ごとの計画(11月1日〜12月31日)
以下のマーケティング施策は、2026年のカレンダーに合わせて組んでいます。各行には、いつ開始するか、どこで告知するか、公開前にどのビジュアルを用意しておくかを記載しているので、繁忙期の真っ最中に写真を探し回ることはありません。
| 開始日 | 施策 | チャネル | 必要なビジュアル |
|---|---|---|---|
| 11月2日 | 1. 法人向けパーティープラン(3段階) | メール、電話 | パーティープランのチラシ |
| 11月2日 | 2. 個室の予約カレンダー | イベントページ | 個室のテーブル |
| 11月9日 | 3. オフィス向けケータリングトレー | 過去の顧客へのメール | トレーを真上から撮った写真 |
| 11月9日 | 4. ホリデーのセットメニュー | Webサイト | ホリデーメニューの写真一式 |
| 11月9日 | 5. 12月24日・31日をチケット制に | 予約ページ | 2部制ディナーのポスター |
| 11月16日 | 6. ボーナスカードの特典 | 受付台 | ギフトカードのカウンターポスター |
| 11月16日 | 7. すべての伝票にカードを | 卓上POP | 卓上POP用のポスター |
| 11月23日 | 8. 体験型ギフトカード | メール | シェフズテーブルの写真 |
| 11月25日 | 9. 持ち帰り袋にチラシ | 印刷した封入チラシ | パーティーのチラシ(再利用) |
| 11月27日 | 10. ブラックフライデーの集中販促 | メール、SNS | ギフトカードの画像 |
| 12月1日 | 11. ホリデードリンクのリスト | バーのドリンクメニュー | ドリンク写真一式 |
| 12月1日 | 12. ギビングチューズデーの一皿 | 地元メディア | 看板料理 |
| 12月4日 | 13. ハヌカの特別メニュー | メールのセグメント配信 | ツリーを入れない料理写真 |
| 12月7日 | 14. 12月24日のごちそう受け取り | オンライン注文 | 大皿料理を並べた食卓 |
| 12月7日 | 15. 焼き菓子のギフトボックス | カウンター | クッキーボックスのフラットレイ |
| 12月7日 | 16. 地域を絞った広告 | Meta、Google | チラシ、写真一式(再利用) |
| 12月13日 | 17. 12日間のカウントダウン | 料理の画像(再利用) | |
| 12月21日 | 18. 駆け込み需要向けのeギフト | SMS | ギフトカードの画像(再利用) |
| 12月26日 | 19. 8人用のファミリーテーブル | Googleへの投稿 | 長テーブルの写真 |
| 12月26日 | 20. 1月のリピート来店特典 | すべての伝票 | リピート来店カード |
合計:ビジュアルは約30点。主にホリデー料理8品のセット、ドリンク4種、ポスターやチラシ6枚です。
11月2日〜15日:高単価の予約を先に押さえる(施策1〜5)
パーティー、ケータリング、前払いのセットメニューは、シーズンで最も価値の高い来店客をもたらし、お客様は数週間前から予約します。OpenTableの2024年の調査では、アメリカ人の55%がホリデー期間にグループで外食する予定と答え、6人以上のグループは前年比8%増えました。
1. 法人向けパーティープランを3段階で。1人$45、$65、$85といった3つのプランを用意し、ドリンクの上限額も明記します。11月2日に企業の総務担当者へメールし、その後、売上上位20のお得意様に電話しましょう。レイアウトはフードチラシのアイデアで紹介しています。
2. 個室の予約カレンダー。12月の空いている金曜日と土曜日をすべてイベントページに載せ、予約が入った日から印をつけていきましょう。デポジット(前金)の条件は、ケータリング業者やイベント会場のやり方を参考にしてください。
3. オフィス向けケータリングトレー。11月9日に、過去の顧客へトレーを真上から撮った写真を1枚添えてメールしましょう。FSR Magazineに掲載されたToastのデータによると、2023年の既存店ベースのケータリング注文の35%がQ4(第4四半期)に集中し、客単価は$160でした。ケータリング会社の方は、ケータリング集客アイデアとDoorDashの大口注文もご覧ください。
4. ホリデーのセットメニューは早めに公開。11月9日までに、華やかなコース3品をWebサイトとGoogleビジネスプロフィールに載せ、それぞれに写真と一行の説明を添えましょう。メニューの書き方のガイドが役立ちます。
5. 12月24日と31日はチケット制に。各夜に前払い制の2部制ディナーを販売します。早い時間の家族向けの回と、遅い時間のより高価格な回です。こうすれば、無断キャンセルの損失を負うのはお店ではなくお客様になります。
11月16日〜30日:ブラックフライデーの前にギフトカードを売る(施策6〜10)
ギフトカードは、飲食店の年末商戦で売上を上げる最も低コストな方法です。お客様が来店する前に、現金が先に入ってくるからです。全米レストラン協会(National Restaurant Association)の2024年11月の調査では、成人の59%がこのホリデーシーズンに飲食店のギフトカードを贈る予定と答え、Z世代では74%に上りました。
6. ボーナスカードは1月に使える設定に。オンラインで$100分を購入すると、1月4日〜2月28日に使える$20のボーナスが付く仕組みです。Restaurant Diveの報道によると、The Cheesecake Factoryは2024年11月14日から「$50ごとに$15」のボーナスを実施しました。米国のRegulation Eでは、支払われた金額分は5年間失効させられませんが、販促用と明記したカードはそれより早く期限を設定できます。
7. すべての伝票にカードを。Restaurant Businessの報道によると、調査対象の成人の48%が飲食店から直接購入する予定と答えています。すべてのテーブルに卓上POPを置き、12月20日までに最も多く売ったスタッフには有給休暇を贈りましょう。
飲食店の受付台に置かれた、赤いひもで結んだクラフト紙のギフトカード封筒。ブラックフライデー前のホリデーギフトカード販促
8. 体験型ギフトカード。シェフズテーブルでの2名様ディナーやカクテル教室を定額で販売しましょう。撮るのはプラスチックのカードではなく、その体験そのものです。
9. サンクスギビングの持ち帰り袋すべてにチラシを。11月25日の受け取り日には、ちょうど12月の予定を立てる週に、お店の料理が家族の食卓に並びます。トレーやパイの販促は飲食店の秋の販促アイデアで紹介しています。
10. ブラックフライデーからサイバーマンデーまで。Paytronixの集計では、2024年のサンクスギビングの週末に飲食店ギフトカードの購入額が1,750万ドルに達し、前年の1,580万ドルから増加しました。フルサービス店のカードは平均$66でした。11月27日、スモールビジネス・サタデー(地元の中小店舗で買い物をする日)、サイバーマンデーにボーナスの案内をメールしましょう。
12月1日〜6日:平日の夜に来店の理由をつくる(施策11〜13)
12月上旬は、職場の忘年会やパーティーが始まり、家族そろって外食する時期です。次の3つの施策は、まだ空いている平日の夜に、日付の決まった来店理由をお客様に示すことで、年末商戦の売上を上げます。ドリンクリスト、チャリティの一皿、ハヌカのメニューをそれぞれ1つずつ用意しましょう。
11. ホリデードリンクのリスト。華やかなカクテル4種とノンアルコール版2種を、12月1日から提供しましょう。ドリンクはバー・ラウンジにとって最も簡単なアップセルです。カクテル撮影は暗い背景で行いましょう。
12. ギビングチューズデーの一皿。ギビングチューズデー(米国の寄付の日)に向けて、1品の注文ごとに$2を地元のフードバンクへ寄付すると約束し、SNSと地元メディアで告知しましょう。
13. ハヌカ(12月4日〜12日)。ラトケ、ブリスケット、スフガニヤを8夜すべての特別メニューとして提供し、ツリーやモール飾り、赤と緑の小物を使わずに撮影しましょう。
飲食店のハヌカ特別メニューを真上から:アップルソースを添えたラトケ、ブリスケット、スフガニヤと、火のともった銀のメノーラー
12月7日〜23日:テイクアウトと駆け込み需要をつかむ(施策14〜18)
12月中旬には、ほとんどのお客様が外食の予定を決め終えています。そのため、年末商戦で売上を上げる最後の大きなチャンスは、持ち帰りのごちそう、食べられるギフト、駆け込みのギフトカードにあります。NRAの2023年の調査では、成人の48%がホリデー期間中にテイクアウトやデリバリーを利用する予定と答えました。
14. クリスマスイブのごちそうを受け取りで販売。6人前のディナーを12月24日に受け取っていただき、オンライン注文は12月20日に締め切ります。確定した注文数に合わせて仕入れができます。
家族の食卓に広げた、クリスマスイブの6人前テイクアウトのごちそう。ホリデーの売上を押し上げる予約制の受け取りメニュー
15. 焼き菓子のギフトボックス。レジ横に置いた$30の自家製クッキーボックスは、今夜の手土産が必要なお客様に売れます。ベーカリーなら、オフィス向けにボックスを予約販売することもできます。
16. 地域を絞った広告。数マイル圏内のお客様にインスタ広告とFacebook広告で届け、Google広告では「忘年会 予約」などの検索に入札しましょう。ぼやけた写真には決して広告費をかけないでください。
17. SNSで12日間のカウントダウン。12月13日〜24日の毎日、セットの中から料理、ドリンク、特典を1つずつ投稿します。インスタの投稿ルーティンなら、作業は週2時間未満で済みます。初日には地元のフードインフルエンサーを招きましょう。
18. 駆け込み需要向けのeギフト。Paytronixのデータによると、例年12月23日がシーズンで最もギフトカードが売れる日です。12月21日と23日に、すぐに届くオンラインリンクを付けてポイント会員へSMSを送りましょう。
12月24日〜31日:年末の繁忙を1月につなげる(施策19〜20)
最後の1週間は、年末商戦で売上を上げる最後のチャンスであり、1月の客席を埋める最初のチャンスでもあります。次の2つの施策で、帰省した親族と過ごすご家族を迎え、客足の落ちる1月に再来店する日付入りの理由をお客様に渡しましょう。
19. 8人用のファミリーテーブル。12月26日〜30日、家族が帰省しているお客様向けに、長テーブルでの定額ランチを用意します。Googleのプロフィールに投稿しましょう。
20. 1月のリピート来店カード。すべてのお客様に1月4日〜31日に使える$10のカードを手渡し、ポイント会員リストにもメールで送りましょう。Toastの報告では、2021年1月のカード利用額が年間平均を76%上回りました。
カレンダーのビジュアルは、すべて手持ちの写真から作る
年末商戦で売上を上げるために、12月に撮影をする必要はありません。料理ごとに窓からの自然光で撮ったスマホ写真を1枚用意し、FoodShotでクリスマス写真加工のスタイルやサンクスギビング料理の写真加工プリセットに仕上げ直すだけです。料理はお店のまま、テーブルと光と小物だけが変わります。
Poster Modeを使えば、それらをカウンター用ポスター、パーティーのチラシ、大晦日のポスターに仕上げられます。My Stylesはお店のブランドらしい見た目を保ちます。FoodShotが作るのはデザインデータだけなので、印刷はいつもの印刷所でどうぞ。商用利用には有料プランが必要です(無料の画像にはウォーターマークが入るため)。30点のビジュアルは、Businessプランの100クレジット1か月分に収まります。年間を通じて使える施策は飲食店集客アイデアをご覧ください。
よくある質問
飲食店は年末商戦の販促をいつから始めるべきですか?
パーティーの営業は11月の第1週までに始めましょう。ギフトカードの特典は11月中旬までに開始を。Paytronixによると、2024年はブラックフライデーの最大2週間前からカード購入が急増しました。早めに予約してくれるお客様がいれば、年末の繁忙期のシフトも組みやすくなります。
飲食店の年末商戦で、最も早く売上を上げる方法は何ですか?
ギフトカードです。始めるのにほとんど費用がかからず、前もって現金が入り、1月のボーナスを付ければ客足の落ちる時期の底上げにもなります。NRFの2025年の調査では、ギフトカードがホリデーシーズンに最も欲しいギフトで、買い物客の50%が挙げました。
飲食店はクリスマス当日に営業すべきですか?
前払いのチケットでコストをまかなえる場合に限ります。2026年のクリスマスは金曜日。席は埋めやすい一方で、スタッフの確保は難しくなります。休業するなら、代わりにごちそうの持ち帰りを販売しましょう。
